資産運用に興味を持ち始めて、株式投資をしようかなと思った人も増えてきたかもしれません。
株式投資をしようと思った時に、株式投資にも色々とルールや基本的な事柄があったりします。投資をしている人からすると当たり前の事も、初めて投資をする人にとっては知らない事ばかりかもしれません。
なので、今回は基本的な事かもしれませんが、株式の買い方の基本的なルールについてお話したいと思います。
株の買い方
株式を購入する際には、基本的には証券会社に口座を開設して、証券会社から注文する形になります。
注文方法も、いくつかあります。
- 証券会社の窓口にいって直接注文する
- 電話で注文する
- インターネットで注文する
大手の証券会社の場合は、顧客それぞれに担当が付いており、担当と相談しながら投資をするという事も出来ます。ただ、担当がいる分だけ手数料等は高くなります。証券会社の窓口にいって担当と直接相談しながら注文してもいいし、電話で担当と話しながら担当に注文をしてもいいです。
担当がいない(付いてない)場合でも、証券会社の窓口にいけば直接注文する事は可能です。もちろん担当がいなくても、証券会社に電話を掛けて注文する事もできます。
最近一般的になっているのがインターネットから直接注文する方法です。
証券会社の窓口や電話での注文だと、取り扱い時間が決まっており、だいたいが平日の昼間しか対応してくれません。
インターネットであれば24時間自宅のパソコンから注文が出来るので、最近は大半の方がネット注文をしています。
注文時の手数料も、「窓口注文 > 電話注文 > ネット注文」となっており、人件費が掛からないネット注文が一番安くなっています。
注文の仕方
株を購入しようとおもって注文する場合、注文するには3つの事を事前に自分で決めておかないといけません。
- どれだけの数の株を買うのか(数の確認)
- 何円の株価(値段)で買うのか(株価の確認)
- いつまで注文をするのか(期日の確認)
(1)どれだけの数の株を買うのか(数の確認)
まずは、どれだけの数の株を買うのかを決めないといけません。何株買うのかを自分で決める事になります。
その際に、取引市場や買う銘柄によっては売買単位が決められている場合があります。売買単位とは、何株で1つの単位になっているかという事です。
たとえば日本株の場合は、100株が売買単位なので、100株単位でないと基本的には買えません。150株という単位では買えないのです。100株・200株・300株と言った感じで100株単位での注文しか出来ません。
(ちなみに、米国株は売買単位が1株なので1株から買えます)
株価は、1株単位の株価が表示されています。売買単位が100株であれば最低でも100株からしか購入できないので、売買に必要な金額は、「株価×100株」となります。株価が1500円の株を買いたいのであれば、1500円×100株=15万円必要となります。
ただし、例外もあって、株式を積立する株式累積投資(るいとう)や株式ミニ投資を使えば、売買単位(100株)に満たない株数からでも株式を購入する事ができます。その際には、購入できる株式の銘柄が限定されていたり、売買単位(100株)に満たない数量の株式に関しては議決権がなく、株主優待を受ける権利もありません。
株式累積投資や株式ミニ投資は取り扱っている証券会社と取り扱っていない証券会社があるので、利用したい方は取扱がある証券会社に口座を開設しましょう。
(2)何円の株価で注文するのか(株価の確認)
株式市場では、株価はリアルタイムに変動します。前日に1000円だった株価も次に日には980円や1050円などの株価をウロウロとしています。そこで、「この値段(株価)だったら買う」という価格を自分で決めないといけません。
前日と同じ値段の1000円で注文をしてもいいし、株価が上がりそうならば前日よりも少し高い1050円で注文してもいいし、株価が下ってくるだろうと思うのであれば前日よりも少し安い980円で注文してもいいと思います。
自分で「この値段だったら買ってもイイ」という値段を決めて注文しないといけません。
その際に、いくつかの注文方法があります。「成行注文」や「指値注文」などがあるのですが、また後ほど詳しく説明します。
とりあえずは、どのぐらいの株価なら買ってもいいのかを自分で決めないといけないという事を覚えておいてください。
(3)いつまで注文するのか(期日の確認)
「いくつ買うのか(数の確認)」と「どの値段で買うのか(株価の確認」を決めた後は、「いつまで注文するのか(期日の確認)」を決めないといけません。
例えば、株価が1000円の株があるとします。少しでも安く買いたいから950円で100株(9万5千円分)を購入しようと考えているとします。でも、今の株価が1000円であれば、950円で注文しても買えません。株価が下ってくるまで待たないとダメです。
毎日毎日950円で注文するのは面倒ですよね。そこで、「いつまでその注文を続けるのか?」を決める必要があるのです。
1日でもいいし、5日間でもいいし、10日間でもいいです。最長で30日間は同じ注文を維持できる証券会社もあります(証券会社によって注文できる期間は異なります)。
なので、「950円で100株を10日間」という注文をすると、10日間のうちに株価が950円になったら購入できるようになります。もしも10日間の間に株価が950円にならなかったらその注文は失効します。その際には、また注文をやり直すか、または新しく違う株価で注文し直すかなどを考え直す事になります。
まとめ
このように、株を注文するには、「数の確認」と「株価の確認」と「期日の確認」をする事になります。
Aという株を、1200円で300株を10日間という注文をすれば、36万円でAという株を買う注文を10日間しているという事になります。
株を購入する際には、この3つを自分で決めて注文を出す事になります。
注文の種類
株を購入するには、「数の確認」と「株価の確認」と「期日の確認」をする事になります。
「株価の確認」で株価を決める時に、「自分で値段を決めて買う」という注文のやり方と、「いくらでもいいから今の株価で買う」という注文のやり方があります。
それぞれ、「指値注文」と「成行注文」といいます。
指値注文・・・値段を指定して注文する方法
成行注文・・・値段を指定せずに注文する方法
それぞれにメリットとデメリットがあるので、それぞれ確認してみましょう。
指値注文
指値注文は、自分で買う値段(株価)を決めて売買を行う注文方法です。
買い注文であれば、指値注文の株価よりも低くならないと買わないです。売り注文の場合は、指値注文の株価よりも高くならないと売らないです。
つまりは、自分で決めた株価よりも有利な状態(買いであれば指値と同じかそれ以下、売りであれば指値と同じかそれ以上)にならないと注文が通らない事になります。
指値注文のメリット
「自分の思い通りの株価で購入する事ができる」
指値注文のデメリット
「売買のチャンスを逃がす事がある」
指値注文のメリットとしては買いたい値段で注文をするので買いたい値段で買えるという事になります。その反面デメリットとしては、買いたい値段(売りたい値段)に固執しているとチャンスを逃してしまう事があります。買いたかった株が上昇してしまって買えなかったり、売りたいと思っていた株が更に下落するから売れなかったりと、取引する機会を逃してしまう事があります。
指値をした場合の買い注文の際の機会損失
株を買いたい時に、指値注文をしていて自分の指値の株価よりも株価が上昇してしてしまうと何時まで経っても株を買う事ができません。
欲張らずに980円とか990円とかで指値注文しておけば買えたのですが、970円で指値注文をしていたので全く買えませんでした。仕方がないので10日後に1030円で購入したのであれば結局は高い値段で買う事になってしまいます。
このように、指値注文は買いたい値段で買う事ができますが、その値段まで株価が下らないと買えないので安い値段で指値注文をすると何時まで経っても買えないという事になってしまいます。
指値をした場合の売り注文の際の機会損失
株を売りたい時も同じように指値注文をすれば、自分が売りたい値段で売る事ができますが、その値段にならないと何時まで経っても株が売れない事になってしまいます。
欲張らずに1020円で指値注文をしておけば売れたのですが、1030円で指値注文をしていたのでずっと売れませんでした。その後も株価は下がり続けて、結局10日後に960円で売ったのであれば最初からもっと安い値段で売っておけば良かったことになります。
指値注文にこだわり過ぎると、機会損失になってしまって、かえって損失を拡大させることになりかねないです。
指値注文は自分で購入価格(売却価格)を決める事ができるので、自分の思い通りの価格で購入できるというメリットがある反面、自分で決めた価格に届かなければ何時まで経っても買えない(売れない)というデメリットもあります。
成行注文
成行注文は、値段を自分で決めずにその時の株価ですぐに買う注文方法です。
買い注文でも売り注文でも、その時の株価で即時に買い付ける(売りつける)ので確実に買う事(売る事)が出来ます。
その代わり、株式市場で株価の変動が激しい場合には、思った以上に高い株価で買い付けてしまう事や思った以上に安い株価で売ってしまう事もあります。
成行注文のメリット
「確実に売買する事ができる(すぐに取引が成立する)」
成行注文のデメリット
「思った以上に高い値段で買う事がある(安い値段で売る事がある)」
成行注文のメリットとしては、その場ですぐに取引が成立するので買いたい時にはすぐに買う事ができて、売りたい時にはすぐに売る事ができます。タイミングを逃すことなくその場で取引が成立するので、確実に買いたい時や確実に売りたい時には成行注文は便利です。
一方で、デメリットとしては株価が大きく変動した時には自分が思っていた以上に高い価格で購入してしまったりするので注意が必要です。
株価が1100円ぐらいだったので購入しようと思って成行注文をしたけれども、注文をした直前に株価が急騰して2000円にまで跳ね上がってしまった場合、成行注文はその場の値段で買い付けるので、高くなった2000円で購入する事になってしまいます。
どうしてもそういったイレギュラーなケースを避けたい場合は、成行注文ではなくて指値注文をして値段を指定して注文した方がいいです。
まとめ
指値注文、成行注文ともにメリットとデメリットがあります。それぞれ自分の方針に沿って使い分けてもらえばいいと思います。
指値注文
値段を指定して注文する方法
機会損失の可能性がある(買えない、売れないケースがある)
こだわって注文をしたい場合はお勧め
成行注文
値段を決めずに即時に取引する方法
想定外の価格で取引が成立する場合がある
とにかく早く取引を成立させたい場合はお勧め
買いたい値段(売りたい値段)にこだわりたい人は指値注文を行い、とにかく早く買いたい(早く売りたい)人は成行注文を行えばいいと思います。
指値注文と成行注文のどちらを使えばいいのか分からない(迷う)場合は、まずは指値で自分の買いたい値段で注文をしてみて、しばらく様子をみていても買えないようであれば指値注文を取り消して(キャンセルして)、成行注文をして買い付けるなどすればいいのではないかなと思います。
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