どんな投資信託がいいのか?

投資信託を選ぶコツ
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投資家にもよく利用されている投資信託。沢山の投資信託があり、それぞれの個性があり、投資信託と一括りにいってもリスクやリターンは様々です。

どんな投資信託を買えばいいか分からないわ

何を確認したらいいのかをお伝えしましょう

投資信託のどういったところをみて、何を確認して、自分に合う投資信託を探していけばいいのかを今回の記事では学んできましょう。

目次

分かりやすい投資信託を買う

まずは、「自分で商品内容を理解できる投資信託を買う」ということを意識していった方がいいと思います。

もちろん、最初の頃はどの投資信託も商品内容がイマイチよく分からないと思います。なので、初心者にはどういった投資信託がいいのか? どういった投資信託は避けた方がいいのか? をお伝えしていきたいと思いますが、基本的には「難しそうなものは避ける」という事を意識してください。

「ブラジルレアル建て資源株ハイブリッド証券」

こんな感じの投資信託があったとして、何のことが分からない人が大半だと思います。

それでも銀行や証券会社の営業マンから「これが今一番売れている商品です!」って言われたら、こういったのがいいのかなと思ってしまいがちです。

「一番売れている投資信託」「買うべき投資信託」全くの別物です。

一番売れている投資信託が初心者にとって一番いい投資信託ではないです。

何故なら、一番売れているというものは銀行や証券会社が一番売りたい商品であるというだけです。一番売りたいから一番力をいれて販売しており、だからこそたくさん売れているだけです。

なぜ銀行や証券会社がその商品を売りたいかというと、銀行や証券会社にたくさんの手数料が入る商品だからです。なので、一番売れている投資信託だからと安易にその金融商品を購入しようとしないでくださいね。

ちゃんと、自分でその金融商品を確認して、自分に合っているのかを見てください。そして、営業マンに勧められても自分で分からないような金融商品は購入しないようにしてくださいね。

きちんと分散されている

初心者の頃は、出来るだけ投資先が分散されているものを選んでください。

偏った投資先であったり、投資先の企業数が少なかったり、しっかりと投資先が分散されていない投資信託もたくさんあります。まずは、投資先が分散されている投資信託を選んでいく必要があります。

  • 何に投資をしているのか?
  • 投資先の何種類あるのか?
  • 投資先の業種は分散されているのか?

投資信託の中には、リターンを高くするために、銘柄数を絞って投資している投資信託もあります。

例えば、先端技術を持つ企業にだけ投資するような投資信託だと投資先企業が10社ぐらいだけの投資信託もあります。上手くいけばリターンは高くなるかもしれませんが、そのぶんだけリスクは高くなります。

また、特定の業種にだけ投資をしている投資信託もあります。「資源を支配するエネルギー企業へ投資」「時代をリードするIT企業へ投資」「環境に配慮した自然エネルギー企業へ投資」などなど、同じ業種に絞って投資をしている投資信託もあります。

このように、投資先企業の数が少なかったり、特定の業種に絞って投資をしているような投資信託の場合は、その業種が好調であればリターンは高く成りますが、その業種が不調であれば大きく下落してしまいます。これらの投資は集中投資と言われる投資方法となります。

投資信託の一番の利点は、個人では難しい分散効果を発揮する事が出来る事です。

まず最初は、しっかりと分散効果が発揮できる投資信託を選んでいく事が重要です。

レバレッジが掛かっていない

レバレッジが掛かっているような投資信託も初心者のうちは避けていきましょう。

レバレッジって何?

お金を借りて投資するような感じですよ

レバレッジとは、てこの原理を利用する事であり、小さな力で大きなものを動かす事をいいます。

金融の世界では、レバレッジとは自分のお金がなくても大きな資金を運用する事が出来るような取引の事を指し、分かりやすく言えば借金をして投資をするようなものです。

投資信託では、レバレッジを掛けている商品には「2倍型」「3倍型」という名称がついている事が多いです。

「3倍型ナスダック連動投資信託」となっていれば、ナスダックという指数に連動する形で自分の資金の3倍のお金を運用する事が出来る商品となります。

100万円しかお金がなくても、300万円分の運用をする事が出来るので、少ない資金でもたくさんのお金で運用する事が出来ます。こうすることで、利益が出れば普通に取引するよりも多くの利益を手に入れる事が出来ますが、損失が出た場合は通常以上のたくさんの損失を被る事になります。

利益が出た場合は、レバレッジを掛けていると普通に投資をするよりは多く増えます。上記の例では、普通に100万円を投資するだけでは、30万円しか儲かっていませんが、レバレッジを3倍にして投資をしていると同じ100万円で投資をしていても90万円も儲かります。

レバレッジは、上手く行くと少ないお金でも多くの利益を上げる事が出来ます。

これが、逆に損失を出した場合は、非常に悲惨な事になります。

普通に100万円を投資していた場合は、30万円の損失で済みますが、レバレッジを3倍にして投資をしていた場合は同じ100万円を投資していても90万円の損失になってしまいます。100万円を投資して、90万円の損失がでてしまうので、残ったお金は10万円になってしまいます。

ほとんどの資金があっという間に溶けてしまう事になるのです。

ハイリスク・ハイリターンな取り引きとなりますので、初心者のうちはレバレッジ商品には手を出してはいけません。

タコ足配当には投資をしない

タコ足配当がある投資信託には投資をしてはいけません。

タコ足配当って何?

資産を取り崩して配当している事です

投資信託や株式の中には、配当金を支払ってくれるものがあります。企業が利益を出すと、その利益の一部を配当金として株主に分配する事があります。

なので配当を出すという事自体は何も悪い事ではないし、株主にとっては嬉しい事でもあります。

ただ、必要以上に配当を出してしまうと困ったことになります。利益以上の配当を出してしまうと、資産を取り崩して配当を支払う事になってしまいます。こうなると資産がドンドンと減っていってしまって大変な事になります。

こういった資産を食いつぶして配当を支払っているものを「タコ足配当」と言います。名前の由来は、タコは食べ物がなくなると自分の足を食べて飢えをしのぐことから名付けられたのです。

投資信託の中には、「毎月配当」といって毎月配当を出す事を確約している投資信託があります。

利益の範囲内で配当を出している分には何も問題がないのですが、中には利益がないにも関わらず配当を出す投資信託もあります。なので、配当がきちんと利益の中から支払われており、配当を出しても利益が残っているのかを運用報告書などで確認する必要があります。

でも、初心者の頃は運用報告書をみても、あんまり内容が分からない事が多いと思います。

なので、「毎月配当」になっているものと、「5%以上の配当を支払うもの」を避けてください。

もちろん、「毎月配当」のものや「5%以上の配当を支払うもの」でも、キチンとしている投資信託もあり、利益の範囲内で配当を出している投資信託もあります。ただ、それを見極めていくのは初心者の頃は難しいと思います。

であれば、一律的に「毎月配当」と「必要以上の高配当」のものは避けておいた方が無難です。

それを避けておけば、タコ足配当になっているものに投資をする事を回避する事が出来ます。

外貨建てには注意が必要

日本株や日本の債券に投資しているような投資信託であれば、日本円での投資なのでそれほど問題はないと思うのですが、外国株や外国債券に投資するような投資信託の場合は、少し注意が必要です。

米国株などに投資している場合は、米ドルになる事が多いのですが、米ドルは世界の基軸通貨なので、それほど大きく為替レートが変動する事は少ないので、まだマシなのですが、米ドル以外の外国通貨で運用するような投資信託の場合は、注意が必要です。

特に新興国の通貨建てで投資しているような投資信託の場合は、投資するのを避けてください。

東南アジアやアフリカ、南米などの国の通貨建てで投資しているような投資信託の場合は、為替レートの変動が非常に激しくなる時があるので不安定です。

通貨が下落すると、大きく価値を棄損する事があるので、値動きが激しい新興国通貨が絡むような投資信託は初心者のうちは避けた方がいいです。初心者のうちというよりは、上級者でも取り扱いが難しいので避けた方がいいと思うような投資先となります。

米国などの米ドルであれば、一定の安定感があるので大丈夫だと思いますが、それでも一定レベルの為替変動がありますので、米ドル建ての場合でも為替損益リスクがある事を承知の上で投資をしてくださいね。

クローズドエンドは避ける

クローズドエンドが設定されている投資信託があります。こういったクローズドエンドがある投資信託は初心者の頃は避けてください。

クローズドエンドとは、解約が出来ない期間の事です。

投資信託に限らず金融商品にはクローズドエンドが設定されているものがあります。クローズドエンド自体は悪いものではないです。クローズドエンドを設定するのは、ファンドの資金が解約されて資金流出が起きる事によって資金不足になっていく事で運用の継続が困難になったり、資金が少なくなることで有効な運用がやりにくくなることを防ぐ目的で設定されています。

投資信託の立ち上がり時期(新しく投資信託を作った時)に、運用開始から半年間位をクローズドエンドに設定して安定して運用できるようにしている投資信託もあります。

安定的にファンドを運用するためにクローズドエンドの期間を設定しているのですが、クローズドエンドが設定されている期間は解約する事ができません。

なので、いざ資金が必要になった際に解約する事ができないので、投資先としてはお勧めしていません。

半年ぐらいのクローズドエンド期間を設定しているところが多いのですが、中には3年や5年ほど解約が出来ないようなクローズドエンドを設定しているファンドもあるので、出来ればクローズドエンドを設定している投資信託は避けておいた方が良いと思います。

クローズドエンドが終了して、オープンエンド(いつでも解約可能)となっている場合は投資対象としても大丈夫です。

信託報酬が安いものを選ぶ

投資信託は「信託報酬」という手数料を支払う必要があります。毎年、利益が出た場合でも損失がでた場合でも、どちらの場合でも信託報酬は必ず支払う必要があります。

プロが貴方に代わって資産を運用するという事で、その運用手数料を支払うという事なのですが、出来ればその支払う手数料は安い方がいいです。

ただし、信託報酬が高いからといって、その投資信託がダメな投資信託という訳ではないです。

一般的に、手間が掛かるアクティブファンド(大きなリターンを狙っている投資信託)は信託報酬が高めに設定されています。手間が掛からないパッシブファンド(インデックス投資などの平均的なリターンを狙っている投資信託)は信託報酬が低めに設定されています。

初心者の頃は、アクティブファンドは見極めが難しいので、パッシブファンドを選んでいたほうが無難です。

そして、パッシブファンドであれば、運用実績(パフォーマンス)はどこも同じような感じなので、パフォーマンスが同じであれば信託報酬が安い方がいいです。

購入時手数料・財産保留費用がないものを選ぶ

投資信託の中には、購入時手数料や財産保留費用が必要なものがあります。

購入時手数料は、名称の通りで購入時だけ必要となる手数料です。主にアクティブファンドで設定されている事が多いのですが、これがない投資信託を選んでいたほうがいいです。

財産保留費用は、解約の時に掛かる手数料です。これも、主にアクティブファンドで設定されている事が多いのですが、これもない投資信託を選んでいたほうがいいです。

購入時手数料などは、2%~3%位を設定しているファンドがあります。100万円投資をするならば購入するだけで2万円~3万円が手数料として必要となります。1000万円投資をするならば、20万円~30万円も必要となります。

投資をするのに、買うだけでこれだけの費用を取られるのは勿体ないです。

なので、購入時手数料や財産保留費用がない投資信託を選んでいたほうがいいです。

目論見書は読もう

投資信託には、目論見書という説明書が必ずあります。

どんな目的で投資をしていて、どんなものに投資をして、どういった基準で運用していくのか、信託報酬や購入時手数料などの各種手数料はどのぐらいなのか、などなど投資信託に関するあらゆる基本的な情報が掲載されています。

投資信託を購入する際には、軽くでもいいから目論見書には目を通しておきましょう。

そして、今までお伝えしてきた情報を確認しながら、その投資信託が投資するに値するものなのかを確認していきましょう。

  • 分散されている
  • レバレッジが掛かっていない
  • タコ足配当ではない
  • 外貨建てには注意が必要
  • クローズドエンドは避ける
  • 信託報酬が安い
  • 購入時手数料・財産保留費用がない

分からないときはインデックスファンドを

投資信託は多種多様な商品ラインナップがあります。どれを選べばいいのか分からなくなる時もあると思います。

初心者の頃で、どんな投資信託にすればいいのか分からないときは、インデックスファンドを選んでいただいたらいいと思います。

インデックスファンドとは、指数などの株式市場の平均値に連動する様に運用されている投資信託の事です。

日本株であれば、日経平均株価やトピックス(東証平均株価)などに連動する様に作られています。日経平均株価であれば、日本を代表する225社の株を集めた指数なので、それに連動するように設定されている投資信託を買うという事は、日本の代表的な225社の会社に分散投資する事ができるという事です。

各市場の代表的な指数に連動するような投資信託に投資をしておけば、安定的に分散して投資をする事ができるのでお勧めの投資信託となります。

日経平均株価に連動するものや、アメリカのダウ工業平均(アメリカの代表的な30社の平均)やS&P500(アメリカの代表的な500社の平均)に連動するものや、グローバル・オールキャップ・インデックス(全世界指数:世界的に代表的な2900社の平均)に連動するような投資信託を選んでいけばいいと思います。

私が個人的にお勧めするのは、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)やeMAXIS Slim米国株式(S&P500)です。

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は全世界に分散投資する事ができるインデックスファンドで、世界中の企業に分散投資をする事ができるので、非常に高い分散効果を受ける事ができます。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国企業に広く分散投資をする事ができるインデックスファンドです。米国は世界経済の中心であり、世界をリードする企業が多く揃っています。私達の日常生活に不可欠なサービスであるグーグルやアマゾン、アップルなどのネット社会を支配している企業などもあります。こういった世界をリードする米国企業に分散投資できるのは安定性と成長性を兼ね揃える事ができます。

どんな投資信託を買えばいいのか悩んだ時は、インデックスファンドを選んでみてくださいね。

  

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この記事を書いた人

投資歴は18年。投資資産は約1億円。FIRE済(セミリタイア)。AFP資格保有。投資を始めたい人や投資初心者の方々へ投資についての解説を行っています。

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