毎日夕方の市場レポートブログ、本日もお届けします!
ここ数日はリバウンドも見せていたマーケットですが、昨日から今日(6月11日・木曜日)にかけては、マクロ経済のデータと突発的な大ニュースが同時に襲いかかり、日米ともに一気にピリピリとした緊迫感に包まれる展開となりました。
まさに「インフレ」と「地政学」のダブルパンチに揺さぶられた格好ですが、こういう一喜一憂しやすい局面こそ、感情に流されずに最新の確定データをしっかり見極め、冷静に次の一手を考えていくことが何よりも大切です。
それでは、本日も一緒に確認していきましょう!
本日の主要株価指数(確定数値)
| 市場 | 指数 | 終値 | 前日比 |
| 東京市場(6/11) | 日経平均株価 | 64,217円00銭 | +38円00銭 (+0.06%) |
| 米国市場(6/10) | ダウ平均株価 | 49,918ドル78セント | -953ドル33セント (-1.87%) |
昨夜の米国株市場:CPIショックと米軍のイラン攻撃が直撃、ダウは5万ドル割れ
まずは昨夜(6月10日夜~11日早朝)のニューヨーク市場の様子からじっくり振り返っていきましょう。
昨夜のダウ平均株価は、前日比で953.33ドル安と大幅に反落し、終値で49,918.78ドルを記録。心理的な節目であった5万ドルの大台を割り込む形となり、ウォール街には非常に強い警戒感が広がりました。
相場を大きく押し下げた要因は、主に2つあります。
1つ目は、日本時間21時30分に発表された「5月の米消費者物価指数(CPI)」です。結果は前年同月比で4.2%上昇と高水準を記録。市場が期待していた「インフレの鈍化」とは裏腹に、再加速への懸念が強く意識される数字となりました。これにより米10年債利回りが4.55%台へと上昇し、金利に敏感なハイテク株や大型テック株、エヌビディア(NVDA)をはじめとする半導体セクターへ利益確定の売りが急加速しました。
2つ目は、取引時間中に飛び込んできた「米中央軍によるイラン国内への報復攻撃」のニュースです。ようやく落ち着きを見せ始めていた中東の停戦交渉ですが、この攻撃とイラン側の反撃によって先行き不透明感が一気に強まりました。地政学リスクの再燃で原油先物価格(WTI)も1バレル=90ドル台へと急騰。インフレと戦争のダブルの恐怖が投資家心理を冷やし、構成銘柄の約7割がマイナス圏に沈む厳しい一晩となりました。
今夜の米国株市場の予想&先物チェック:先物は反発、自律反発の動きへ
さて、波乱のCPIと中東ニュースを通過した今夜のアメリカ株はどう動きそうでしょうか。夕方現在の米国株先物相場をチェックしてみましょう。
- NYダウ先物:前日比プラス150ドル超(+0.31%前後で推移)
- ナスダック100先物:+0.66%前後と、昨夜売られたハイテク株中心に買い戻しの動き
先物市場を見る限り、今夜の米国市場は「昨夜の大幅下落を受けた値頃感からの買い戻しが先行する、自律反発のスタート」を想定しています。
今夜の米国市場の予想としては、「中東からの追加ニュースを警戒しつつも、ハイテク株が主導してシブトく下値を切り上げる」展開をみています。昨夜はパニック的に5万ドルを割り込みましたが、企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)自体が崩壊したわけではないため、売られすぎた半導体や大型テック株には、夕方の先物通りに押し目買いが入りやすい地合いです。
今夜は昨夜の急落に対する反発を試しつつ、4万9500ドル〜5万200ドルあたりのレンジで足場を固める動きになりそうです。
今日の日本株市場:一時1800円超の大暴落から奇跡のプラス圏浮上!
続いて、今日(6月11日)の東京市場の振り返りです。
今日の日経平均株価は、昨夜のアメリカ株安と中東緊迫化の流れをモロに引き継ぎ、朝方からパニック的な売りが先行しました。取引序盤には、前日比で一時1,800円を超える大暴落となり、一時は節目の6万3000円を割り込む場面もあったんです。ホルムズ海峡の緊迫化が日本企業、特に製造業やエネルギーコストに与える悪影響を海外勢が先読みして売ってきた格好ですね。
しかし、ここからの日本株の底力は本当に驚異的でした!
前場の中頃を底にして、午後にかけては凄まじい勢いで買い戻しが流入。終わってみれば前日比38円高の64,217円00銭と、なんと2日ぶりに小幅ながらもプラス圏へ浮上して取引を終えました。
この奇跡的なリバウンドの背景には、これまで連日で売り込まれていたことによる「割安感」があります。「地政学リスクによる急落は絶好の買い場」と捉えている国内の機関投資家や個人、そして為替が円安方向に振れていることを好気とした海外勢の押し目買い資金が、安くなった半導体株や主力株を猛烈に拾い上げました。結果として大陰線から長い下ヒゲを引く形となり、下値の強さを改めて証明した1日となりました。
明日の日本株市場の予想:週末を前にした「6万4000円台での一進一退」
明日の日本株市場は、「今日の大逆転劇の余韻を残しつつも、週末を控えて様子見ムードが強まる、高値圏でのもみ合い」になると予想しています。
今日、1800円安からプラスまで戻したことで、市場のショートカバー(売り方の買い戻し)のエネルギーは一旦出し切った感があります。また、明晩にはさらなる材料を控えていることや、週末に中東情勢がどう動くか分からないリスクがあるため、明日は金曜日ということもあって上値を積極的に買い進むのは難しいでしょう。
明日の予想レンジは63,800円~64,600円。
今夜のアメリカ株が先物通りにしっかり反発して引けてくれれば、明日の東京市場も朝方から買い安心感が広がり、6万4000円台をがっちりと固める足場作りの1日になりそうです。
投資のワンポイントアドバイス
昨夜のNYダウの950ドル安や、今日の日経平均の一時1800円安をリアルタイムで見ていると、恐怖で心臓がバクバクしてしまいますよね。ですが、今日の大引けの戻りを見ても分かる通り、トレンドが強い相場における突発的な悪材料による下げは、最終的には「絶好のバーゲンセール」になることがほとんどです。
こういう乱高下局面で一番やってはいけないのは、一番安いところで恐怖に耐えきれずにパニック売り(狼狽売り)してしまうこと。手元のキャッシュ(現金比率)をしっかりキープしていれば、むしろ安くなった優良株を拾う大チャンスになります。
今夜のアメリカが5万ドルをきっちり奪還できるか楽しみに見守りつつ、明日も冷静に相場と向き合っていきましょう!今日もお疲れ様でした!

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